バイクでたどった「奥の細道」 <アッキーさんのクロスカブ+その後>

「片雲の風に誘はれて、漂泊の思ひやまず春立てる霞の空に」芭蕉さんの辿った「奥の細道」へ、クロスカブ(110CC)で出発したのは2019年4月のこと。4000kmの旅を終えて・・・ ブログは続きます。 季節の風景、旅のこと、鉄道のこと、新聞テレビから、街のできごと、美味しいこと、うどんのこと、富士山のこと、盆栽もみじちゃんのこと、苔ちゃんのこと、おじさんは怒ってるぞ!のこと・・・などなど 

青春18きっぷ2022夏 を振返る その① あの夏の日へ 御殿場線山北駅、岳南電車岳南線、柿田川湧水群・・・

むかしむかしこどものころ、夏休みが来るといつも、神奈川県山北町中川温泉に近い母の生まれた家に行っていました。母は兄弟が多かったので、藁葺き屋根の家に大人も子どもも大勢集合しワイワイやるのが恒例でした。 セミの声、畑に取りに行ったキュウリ、沢の水で冷やしたトマト、河原遊び・・・。  ふと思い出し、8月の暑い日、18きっぷでの行き先として行ってみたくなりました。あわせて、乗る機会が少ない御殿場線、宿題として残っていた岳南電車静岡県駿東郡清水町の「柿田川湧水群」へ。

 

御殿場線山北駅前に来ました ひっそりとしています

以前は富士急行のバスの車庫?があったり、たくさんの人が駅前を動いていた記憶がありますが、今は山北駅無人駅になってしまいました。

 

そのむかし 母が働いていた駅前の理容室(現在は美容室)  私も小さい頃お邪魔して、この2階の窓から外を見たりしていました。

駅前から1時間に1本程度の貴重なバスに乗ります。およそ40分、丹沢湖の奥をめざして走ります。

途中、新東名の橋脚とトンネル工事が進んでいます。先日はこのトンネル内で落盤事故がありました。 バスを降りると見える景色です。茶畑の脇を登るとかつての藁ぶき屋根の家があった場所。
すぐ裏の神社は、地元の方が手入れしてきれいに保たれています。こどものころは、ここに来るのが怖くてなりませんでした。
右端写真が家のあった場所。草ぼうぼうでなにもありません。 一時は保存の話もあったようですが、やはり難しいということに。 すぐ下に見えるのは今風のグランピング?でしょうか。河原にもたくさんの人がいて、ずいぶん変わったなあ~ と ちょっと複雑な気持ちに。

バスの本数が少ないので、行きに乗ったバスが折り返してきたところへまた乗り込み、先を急ぎます。初めての「谷峨(やが)駅」です。駅前のバス停で下車しました。 

御殿場線谷峨駅から御殿場に出て東海道線
岳南電車の東端の終着駅「岳南江尾(がくなんえのお)」から乗りたくて、東海道線の「東田子の浦駅」で下車します。 田子の浦は最寄駅には違いないですが、江尾駅まで徒歩で40分。38度の中、つらいものがありました。ひたすら富士山に向かって直線道路を歩きます。日傘も役に立ちません。
岳南江尾駅 しかしなぜこんなところに終着駅が?

以前は周辺の工場まで引込線があり貨物が行き来していたそうです。 また、当初は沼津への延伸計画もあったようです。たしかに「線路は続くよ」みたいな駅のつくりです。

最近ではいろいろなイベント電車が企画されています  がんばれ岳南電車
工場夜景で話題の製紙工場群の間をすり抜けて、吉原駅に到着です。 宿題一つ完了!

次は気分を変えて、もう一つの宿題、柿田川湧水群へ向かいます。沼津駅からのバスにしました。

柿田川公園です。 涼しい~~~ 猛暑日にはぴったりの場所です。 富士山からの雪解け水が地上に湧き出る湧水群。「日本名水百選」に選ばれています。 日本一短い一級河川としても有名。 しかし・・・信じられませんが、以前は工場がたくさん立地していて汚れた川だったそう、地元の努力で清流に蘇らせたのだそうです。 感謝。

宿題になっていた岳南電車柿田川湧水群も無事終わり、グリーン車で帰ります(別途グリーン券購入で、青春18きっぷが通用する唯一のお楽しみ) ではまた!